引き続き真木蔵人氏 第3弾
オーストラリアかカリフォルニアか
サーフィン始めるとさ、まずカリフォルニアかオーストラリア、みたいな感じがあるよね。
不思議とカリフォルニア派とオーストラリア派が分かれてく。
オレがサーフィン始めた頃も、カリフォルニアのサーファーとオーストラリアのサーファーがすごい張り合ってる感じで。
オーストラリアにバートン・リンチ、ダミアン・ハードマンがいて、カリフォルニアのトム・カレンみたいな。オーストラリアのほうがもっとスポーツっぽかったのかな。なんていうか、サーフィンを面倒くさくしてんじゃないかなっていうのを感じたんだけど、カリフォルニアはもっとテキトーにやってるっているか、スタイリッシュにやってる感じがあった。
オレがサーフィン始めた頃の近所の先輩とかは、オーストラリアに行くヤツが多くて、「バーレーヘッズはいいよ」とか「オーストラリアはカリフォルニアよりワンサイズ、デカいんだよね」とかいうテキトーな噂が流れててさ、で、オージーは日本人にすげえ怖いっていう先入観があって。「カリフォルニアは日本っぽい、千葉っぽいんだよ」とかさ。どこが千葉っぽいのかよくわかんないんだけど、カリフォルニアには千葉っぽいビーチブレイクがたくさんあって、人もフレンドリーだし。
で、どっちをチョイスするのはサーファーの環境の違いだと思うけど、オレなんかはオヤジの影響なんかもあって、すごいカリフォルニアだなって感じてた。カリフォルニアのサーファーのほうがカッコいいんだっていうイメージがあったな。
ダミアン・ハードマンもカッコいいし、最高なんだけど、スタイリッシュに腕を折り曲げたりしたのはカリフォルニアのヤツのほうが先だぞってわけで。
ちょうど「ウェイブウォリアース3」でマット・アーチボルドやクリスチャン・フレッチャーが出てきて。80年代のカリフォルニアのサブカルチャーって、オレの年代とすごくクロスオーバーしてるから、カリフォルニアっていうのはすごい身近だった。洋服や音楽なんかの情報もすごい入れてたし、全てにカリフォルニアがペースになってたよね。
ただ、最近のカリフォルニアのサーファーはあんまりカッコいいと思わない。サーフィンに関しては、今のカリフォルニアの文化はあんまりカッコ良くないかもしれない。いい大人がいないっていうか、子供のブランドとかが多いし、サーファーは昔のサーファーみたいにダイナミックじゃない。そう、ダイナミックさがないよね。今のスケートボードみたいな感じがしてしょうがない。
足元の下で満足しちゃってるっていうか。テールをスライドさせてみたり、板が何回まわったとか、わけわかんないタイプが多いように思うな。
ケリー・スレーターはカリフォルニアじゃないけど、ケリーを筆頭に今のアメリカのサーファーは、いい意味でのカリフォルニアン・サーファーの流れを受け継いでないように思うんだよね。オレはそれより、70年代、80年代のオールドサーファーのほうが魅力的だと思う。ただ、一番兵のサーファーは、黙って引っ込んでるのかもしれないけどね。メディアになんか出ないで。パット・カレンが引っ込んでるみたいにさ。
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